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フェムトマガジン

日本や世界のスタートアップについて、ファイナンスの観点から考えるマガジンです。2020年9月までの名称は「週刊isologue」。
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2024年2月の記事一覧

フェムトマガジン(第775号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その8)

今週は「GP主導の継続ファンド」の最終回です。

今回は、以下のような論点を取り上げます。

スキームより会計がややこしい?

3つの単価(継続ファンドへの出資額(譲渡時の時価ベース)、旧ファンドの簿価、税務上の取得価格)

GPが旧ファンドの単価等も管理する必要

金融機関等、株式の保有に制限があるLPの場合

旧ファンドの現物分配の制限

組合員全員一致が必要か?

GPのキャリーの「二重取り

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フェムトマガジン(第774号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その7)

今回は、株式がどのように旧ファンドから継続ファンドに移動するか?についてです。

つまり、

投資先企業に、どのような譲渡承認や名義書換の依頼を行えばいいか(「XX組合員YY組合員…ZZ組合員にそれぞれXX%、YY%、ZZ%ずつ現物分配され、それが継続ファンドに現物出資された」といった超複雑な依頼をしなければならないのか?)

投資先に、各LPやGPのパートナー別の分配割合が全部バレてしまうのか?

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フェムトマガジン(第773号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その6)

今回は、いよいよスキーム編に入ります。
前回まで、金銭分配や現物分配、キャリーあり・なし、といった基礎をやってきましたので、そこがきちっとしてれば、スキーム自体は(ある意味)カンタンです。

■具体例
では、具体的なケースを考えてみましょう。
株を移動させる元のファンドを、以下「旧ファンド」、新しいファンドを以下「継続ファンド」とします。

譲渡する株式の想定
以下、旧ファンドから継続ファンドに移

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フェムトマガジン(第772号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その5)

今週は、現物分配(キャリー含む)と金銭分配が混在する場合の会計処理について考えます。(ここまでわかれば、後は怖くない!)

今回の目次は以下のとおりです。

金銭分配のみ(キャリーあり)

B/Sも考えた場合(キャリーあり)

現物分配のみ(キャリーあり)

キャリーありだと、株価が「ゆがむ」!

「金銭分配」と「現物分配直後の全売却」を比較してみる

金銭分配と現物分配が混在する場合(キャリーあ

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