週刊isologue(第76号)ベンチャー企業としての日本振興銀行

日本振興銀行が先週金曜日2010年9月10日に、金融庁に対し、預金保険法第 74条第5項に基づき、「その財産をもって債務を完済することができない」旨の申出を行い、金融整理管財人による業務及び財産の管理を命ずる処分(「管理を命ずる処分」)を受けました。(つまり平たく言うと破綻しました。)

今週はこの日本振興銀行について取り上げたいと思います。

いろいろ解説記事も出てきていますので、今回は、開示されていることから何が言えるのかということと、そもそもの根源に立ち返って、日本振興銀行のビジネスモデルやモニタリングの構造からして、最初からこうなる運命だったのかどうか、といった点を考えてみたいと思います。

 

今週の目次とキーワード

日本振興銀行の経営状況
EDINETでの大量保有報告書等の開示
EDINETでの親会社等状況報告書の開示
親子会社関係の解消の経緯
株主の状況(垣間見えた株主数と大株主の推移)
財務内容
日本振興銀行のビジネスモデル
「銀行という名の(儲からない)商工ローン業者」
「B/S貸方小口モデル」とモニタリング
誕生時からそもそもうまく行かない事が運命づけられていた?

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

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