週刊isologue(第582号)ベンチャーキャピタルGPの新ストラクチャー(実践版その4)
LLPではなく合同会社をファンドのGPにしてパススルーも達成するという方法の第4回です。
今回は、LLP契約書の残りの部分(第3章:組合の運営以降、最後まで)を見ていきます。
このスキーム、面倒臭いと感じる部分もあるかもしれませんが、従来のLLPをGPにする方式と比べた場合の追加コストは、おそらく初期費用10万円前後、年間運営コスト10万円+α程度だと思います。「その2」の最後でも述べたとおり、「個人パートナーが無限責任を負っています」という登記をしなくて済み、1つのファンドでパートナー個人全員が特例業者として登録される必要もないので、そうしたリスクや、メンバーや自宅住所の変更時等にファンド契約書(LPA)や財務局への届け出を変更するコストなども考えれば、十分ペイすると考えています。
本稿は、法的・税務的助言を行うことを目的とするものではなく、財務(ファイナンス)的な観点などから、取り上げたテーマの性質を考えるためのものです。文書を実際に解釈したり運用するにあたっては、弁護士・税理士等の専門家の意見を参考にしてください。
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