週刊isologue(第190号)アーリーステージ向けベンチャーキャピタルの研究
(「Femto Startup LLP」もその一つですが)、日本にも設立したばかりのベンチャーに数百万円程度を投資するエンジェルやインキュベーター、アクセラレータといった投資家はかなり増えて来ました。また、あと数年で上場できそうという「ミドル」から「レイト」ステージの企業を中心に投資するベンチャーキャピタルも以前から存在しました。
しかし、エンジェルやアクセラレーター・ラウンドの終わった次のステップ、すなわち、「アーリーステージ」に数千万円から数億円規模を投資して、ベンチャーの成長を支援するというレイヤー(層)が日本ではイマイチ薄いのではないかという気がしています。
日本のベンチャー投資環境における次の課題が、ここではないかと思ってますので、今回は、この点アメリカはどうなのか、日本への示唆は?といった点について、米国のVCの実例をベースに考えてみたいと思います。
目次とキーワード
アーリーステージ向けベンチャーキャピタル「ff Venture Capital」の実例
チームの概要
ファンドサイズ
ソーシングのスタイル
投資の特徴
アーリーステージのハンズオン投資の難しさ
アーリーステージ以降の成長資金投資
exit事例と成功報酬
オフィスはバブっているか?
投資のポリシー
投資対象、投資金額等のイメージ
VCがパートナー等の並行投資を禁止しないのはなぜか?
利益相反の防止策
インセンティブとの関係
シグナリング効果
情報の非対称性
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