週刊isologue(第25号)暗号とビジネス

「シルバーウィーク」の真っただ中なので、今回は軽め(?)な話題として「暗号とビジネス」について考えてみます。

暗号は、古代から最近まで、極めて特殊な技術であったわけですが、インターネットが発達した今、一般の人にとっても非常に身近で、かつ重要な存在になっています。

また暗号は、単なるややこしい技術の話にとどまらない気がします。

暗号に限らず、古代から現代に至るまで、人類の歴史の中のほとんどでは、「肝心な情報は一部の者だけで隠し持つ」ことによって公共の安全や自分の立場を保とうとしてきましたが、インターネットは非常に「オープン」で「隠さない」ことを基本理念とする世界です。

こうした究極にオープンな世界で、どのように情報のセキュリティや信用が保たれているか、それを使ったビジネスがどういった挙動を示すのかについて考えることは、オープン化が進む現在の日本社会への示唆が含まれているのではないかと思います。

 

・・・ということで、今週の目次&キーワードは、

なぜ、未だにみんなメールを暗号化せずに使っているのか?
なぜ「暗号」が重要なのか?
情報通信に関する危険
「鍵配送」のコスト
「エニグマ」とイギリスの数学者アラン・チューリング
「オープンな」暗号方式
公開鍵暗号と電子署名
この夏公開された映画「サマーウォーズ」と暗号
誰が誰を認証するかー「認証機関」と「信用の輪」
階層型ネットワーク、分散型ネットワーク

といった感じになります。

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

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