フェムトマガジン(第641号) 上場前後の資本政策(2021年7月その1)+「人」に投資するVC

フェムトマガジン(第641号) 上場前後の資本政策(2021年7月その1)+「人」に投資するVC

今週から、2021年7月に上場した会社の資本政策を見てみますが、その前に雑談を。

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ベンチャーキャピタル(「VC」。特にシード・アーリー対象のVC)というのは、「投資業」としてみると、ものすごく変わってます。(実際、ベンチャーキャピタリストの中には、良くも悪くも、自分がやっている仕事を「投資」や「金融業」だとは思っておらず、「スタートアップの成長を助ける仕事」といった、事業開発寄りの仕事として考えている人も多いです。)

一般の投資というのは、例えば上場株投資なら上場企業、不動産投資なら不動産、国債なら国、等、「投資する確固たる対象」がきちっと決まっていて、それに価値があることは、たいていは誰の目にも明らかです。
VCの隣接領域として捉えられることが多い、プライベート・エクイティ(PE)という業態や、VCでも上場が近づいている「レイターステージ」の企業への投資も、「すでにできあがっている企業」が対象です。

これに対して、シード・アーリーの企業への投資は、対象が「人」だけ、と言っても過言ではありません。
そして、その「人」すら流動的です。

Appleは創業から、もう45年くらい経ってますが、創業当時のメンバーって、おそらくもう一人も残ってないですよね。実際、スタートアップの多くは、45年もかからず、たった数年で、メンバーの大半が入れ換わっていきます。
例えば、創業者2名で起業した会社が、将来的に1000人の会社になるとすると、998人は、これから入ってくる人たちです。投資家が投資を決める将来像の99.8%は、まだ影も形もないわけです。

そして、その創業者2名の体や脳をCTスキャナやレントゲンや血液検査でいくら調べても、何もわかりません。肝心なのは、直接目には見えない「頭の中身」なのです。

にもかかわらず、そうした領域に投資をするシリコンバレー等の世界的なVCは、他の領域の投資と比べても、とてつもなく高いパフォーマンス(利益率)を上げていますし、日本でも、その領域から投資をするVCは、世界トップクラスのパフォーマンスを上げています。
そして、そうしたVCが投資した企業が、今や世界のGDPの2割もを稼ぎ出しているのです。

私は多くの人に、「テクノロジーや法律や税務や数字には興味がありそうだけど、人間には興味がなさそうなヤツ」と思われてるんじゃないかという気もしますがw、上記のように考えているので、私は「人間」にしか興味がありません。・・・というと言い過ぎですが、「人間」に最大の興味があります。
なぜ同じような環境で育って、同じような大学を出た、同じような身長・体重の人でも、他の人と同じことしかしない人もいれば、数千億円、数兆円の価値の企業を作り上げる人もいるのか?
なぜそうした、目にも見えない、ふわふわとして捉えどころがなさそうな「人間」に投資をすると、前述のようなとてつもない経済的価値が生み出されるのか?

これをヘタに語り出すと、すごく長い(その割に、科学的な根拠に乏しそうな)話になる気がしますので、本日の雑談は、このへんで。

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以下、本題の7月に上場した企業の上場前後の資本政策の話に入ります。

画像1

今週は、まず、

BCC
コラントッテ
ラキール
アシロ

の4社を見てみます。

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧ください。

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