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フェムトパートナーズ メンバーインタビュー④ 大久保克彦 スタートアップ黎明期から未来へ


これまでのキャリア:ネットイヤーから電通に

磯崎 大久保さんからキャリアの話を聴くのは、かなり今さら感がありますが・・・よろしくお願いします!

大久保 磯崎さんと知り合ったのは30年以上前、同じ組織・チームで一緒に働くのは今回のフェムトで3回目です。
最初は、新卒で入った長銀総合研究所でコンサルタントとして、次がネットイヤーグループの立ち上げ、そして今回、フェムトパートナーズで・・・と、長い付き合いになってますね。

磯崎 ネットイヤーは、最初ニューヨークで会社を始めて、その後シリコンバレーに拠点を移し、日本へは逆上陸したんでしたよね。

1999年に日本のネットイヤーが立ち上がった時はまだ、創業者の小池さんや社長の石黒さんはシリコンバレー中心で活動してましたが、当時の日本の法律では確か、最低1人は代表取締役が日本に住所がないといけなかったので、ネットエイジ(現ユナイテッド)創業者の西川さんにも代表取締役になってもらってました。

私が日本の社員番号1番で入社した後、大久保さんを誘って来てもらったんですよね。大久保さんも確か社員番号一桁台だったかと。

大久保 そうです、そうです。
もう一人、長銀総研の後輩も誘いましたよね。今は、某大手出版社で映画のプロデュースとかしてますが。(笑)

あの時、磯崎さんと一緒に、まさに中のヒトとして、スタートアップのファイナンスをやりました。
教科書も事例も何もない中で手探りで、今では当たり前の資本政策を立案し、当時最大級の数十億円の資金調達をし、最も初期型のストックオプション(注:新株引受権や新株予約権や無い商法時代だったので、分離型CBを発行して社債部分は償還し、ワラント部分だけを利用)を発行し、改正された商法で登場したばかりの株式分割(それまでは「1円増資」で対応していた)を実施したり等々、先進的な・・・無謀な、とも言いますが(笑)・・・ことをしてきたことは、間違いなく、今に活きてますね。

磯崎 ですよねー。
その後ネットバブルの崩壊もあって、2001年にネットイヤーの事業を一旦縮小することになりましたが、私は当時39歳でもうすぐ「不惑」を迎える年だったので、今後の人生で「惑わず」に仕事をするには、「やはり最もワクワク・ドキドキするスタートアップの仕事がしたい!」と、個人事業でスタートアップのアドバイザーをスタートすることを選択し、大久保さんは縁あって電通さんに転職したんですよね。

大久保 はい。その「磯崎哲也事務所」さんには、電通時代に、いくつかのプロジェクトのサポートや、投資案件の紹介をいただいたり、定期的にメシをご馳走になったりしていましたので、なんだかんだ、ずっと近しいところで仕事をしてきた感じがします。
それに、磯崎さんは長銀総研で新卒入社時のメンターの一人でしたから、私のキャリア形成に大きな影響を与えたことは間違いないです(笑)

磯崎 いろいろ人生を狂わせてしまってすみません(笑)
ネットイヤーが日本に進出した当時、ネットエイジさんが既に自社バランスシートからの投資でインキュベーション事業をやってらっしゃいましたが、ネットイヤーは、1999年12月にファンド(民法上の組合)を組成し、ファンド形式としてはおそらく日本初でインキュベーション事業を開始しました。

ファンド・スキームのレジェンドとの出会い

大久保 ネットイヤーグループは、現在はデジタルマーケティングに関するコンサルティングなどを行う会社として上場していますが、日本での創業当時は「インキュベーション事業をやろう」ということでしたよね。

あの時に組成したファンド、たしか、濱田松本(現、森・濱田松本法律事務所)のあの松本先生(故・松本啓二弁護士、元濱田松本法律事務所パートナー、元森・濱田松本法律事務所特別顧問)が直々に、ファンドの契約書を準備してくださったんですよね?私もお目にかかってお話をさせていただきました。

松本先生と言えば、民法上の組合を使って日本で初めてのファンドのスキームを作られたり、通産省で日本のファンドの雛形を作るのにも関わられた、「日本のVCファンド・スキームの祖」みたいな方ですよね。

磯崎 そうなんです。
ネットイヤーはシリコンバレーではWilson Sonsiniに顧問をお願いしていて、米国側のTAX(LLCのcheck the box等)なども考慮したストラクチャリングは考えていただいてたんですが、日本の方のファンドをどうすればいいかは全員全く初めてで・・・・。そんな時に、とある方から松本先生をご紹介いただきまして。

先生には、「ついに日本も、ネットイヤーのような人たちがベンチャーの世界に入ってくるようになりましたか」と言っていただいたんですが、こちらは、こんなすごい法律事務所の代表の方に担当いただいたら、ものすごい金額のフィーをお支払いしなければならないことになってしまいそうだと思ってハラハラしていまして(笑)、

「あのう・・・我々、お金がそんなにないんですけど・・・」
と申し上げたら、「大丈夫、心配いりませんよ」とのことで。
あとで届いた請求書をおそるおそる開けて見たら、フィーも、ものすごく安くしていただいてました。

大久保 (爆笑)
松本先生とは、どういうやりとりがあったんですか?

磯崎 先生とは、ファンドの契約の細かいところを詰める話をしたというよりは、
「1980年代、最初に民法組合でファンドを作った時に、理論的に自信はあったものの、実際に組合員に税務調査が入って、想定していた通りの解釈で認められるまでは、やはりちょっとハラハラした」
とか、通産省でファンドのモデル契約をまとめたりするお話などを伺って、私が、そうした新しいストラクチャリングをする面白さみたいなものに魅かれる大きなきっかけになった気がします。

1999年12月にネットイヤーのファンドを立ち上げた時には、ちゃんと各ご出資者にお集まりいただいて発足式のようなものを行なったんですよね。
松本先生にもお立ち合いいただき、組合員の署名等を確認して、「確かにこれで民法上の組合が成立いたしました」といったお言葉をいただきました。

大久保 昨今は、ファンドの組成も、ネット上で契約書をやりとりして、LP投資家さんにサインページを郵送いただいたり、なんなら電子署名だったりしますが、そういったセレモニーをやるというのも、厳かで身が引き締まるようで、いいですよね。ロジスティクスの重要性を理解できますし。
私もこのネットイヤーのファンドで、ファンドの運営や、スタートアップへの投資の経験を積ませていただくことになりました。

ベンチャー投資だけでない電通での業務内容

磯崎 でも、ネットイヤーの後、電通さんに転職されてからは、ベンチャー投資部門のトップ(GPの社長)だけではなく、色んなことを担当してましたよね?

大久保 はい。
上場会社やスタートアップも含むM&A、JV(ジョイントベンチャー)や子会社の設立・立ち上げ、グループ会社のリストラクチャリングやマネジメント、事業推進体制の再構築などなど、在籍した18年の間に大小様々、多くのケースに関わらせてもらいました。

ややこしかったり、面倒くさかったりする案件ばっかりだったような気もします。その内のいくつかを磯崎さんに手伝ってもらったり、ご紹介したりしたわけですが(笑)

2000年代の半ばから、電通がデジタル広告はもちろん、グループを挙げてデジタルビジネス全般を強化しようと本腰を入れたこともあって、領域的には、デジタルビジネスやITに関連するものが多かったですね。
 
磯崎 そのいろいろやる中で、再びスタートアップ投資に関わることになったのは、どういう経緯だったんですか?

大久保 あるとき、デジタル事業を再編して強化するためには、内部の力だけでは足りないから、積極的に外(スタートアップ)の力を借りるべきで、そのために、ベンチャー投資ファンドを組成してはどうかという議論となりました。今でいう「オープン・イノベーション」ですね。

電通は2000年の初め頃からファンドを組成してベンチャー投資を行なって、そこそこの実績を残していたのですが、2008年のリーマンショックを機にそれを凍結していたため、新たにファンドを組成してスタートアップへの投資を再開することに慎重論を唱える向きもありました。
が、最終的には、当時の経営陣の理解を得て、2010年10月に「電通デジタル投資事業有限責任組合」、通称「デジタルファンド」を組成させてもらうことになりました。

完全子会社がGPとなるという、典型的な事業会社のベンチャー投資ファンドスキームではありましたが、本体から投資するよりもはるかにスピーディに投資ができる仕組みにさせてもらえたことは、当時の意思決定ルールからするとかなり画期的でした。

磯崎 なるほど。「デジタルファンド」には、オープンイノベーションを実現する目的があったんですね。
フェムトの投資先も何社かご紹介して、投資いただいたりもしたわけですが、トータルのパフォーマンスはどうだったんですか?

大久保 フェムトにジョインさせてもらったので、最終的なパフォーマンスがどうだったかは把握してないですが、私が離れる時点では、60社くらいに投資を行い、ファンド総額100億円の半分くらいを分配済で、残った投資先の持分を時価評価すると、完全にリクープしていたと記憶しています。

自画自賛になってしまいますが、私の退職後も「ビズリーチ」の大型IPOや、フェムトの投資先でもあった「note」のIPOなどがありましたので、ベンチャーファンドとしては、そこそこのパフォーマンスだったのではないかと。

加えて、最初ファンドから出資をした投資先に、その後グループ入りしてもらうことになったり、投資先との間で様々な協業が実現した事例も結構あったりで、事業会社のファンド(CVC)としては、当初の目的に照らしても、よくやったほうじゃないかと思ってます。

フェムトに参画した理由

磯崎 そんな大久保さんには、3号ファンドの組成のタイミングの2020年2月にフェムトに参画いただいたわけですが、フェムトを選んでくれた理由を改めてお話しいただけますか?

大久保 当時、磯崎さんも知る某エポックメーキングな大型M&Aをやってまして、その後のPMI(Post Merger Integration:M&A後の統合を実際に機能させるためのプロセス)を含めて、いくつかの仕事をやり遂げた後、次のキャリアのことを考えてました。

この先、何ができるんだろう、何をすべきなんだろう、このままでいいのだろうかと。50を超えたおっさんがいい歳してという話なんですが(笑)
そんな時、磯崎さんとランチしながら話を伺ってて、ヒントをいただいて、次のチャレンジの場としてベンチャーキャピタルを考え始めました。

磯崎 表参道のTWO ROOMSでランチしたときでしたっけ?

大久保 そうです。あのランチの後、断続的ではありますが、諸々、思いを巡らせました。

結局、自分がこの先やってみたいことは、日本の経済や産業が再成長することに貢献するようなことで、ベンチャーキャピタルはそのひとつの選択肢ではないか。そして、フェムトの「メガベンチャーを作ろう」という考えは、まさに日本の経済や産業の再成長を実現するということに繋がるんじゃないかと。
しかも、フェムトは、新しい大型ファンド(現3号ファンド)の組成を計画中とのこと、これはまさに好機
フェムトの投資は、デジタルファンドを運用している際に、自分たちでもやれたらいいよなあと思ってたスタイルだったので。
自分がやっていたのはCVC的な切り口ではありましたが、その経験や強みが活かせるかも……等々、いろいろ考えて、フェムトに入れていただくことに繋がりました。

磯崎 で、ジョインしてみてどうでした?

大久保 なんか下手なコピーライターの採用広告的な言葉に聞こえてしまうかもしれませんが(笑)、やはり、フェムトは魅力的で可能性しかないなと感じます。
フェムトは、独立系ベンチャーキャピタルとして、磯崎さんの著作の「起業のファイナンス」「起業のエクイティ・ファイナンス」という「バイブル」と、Forbesのミダスリスト(ベンチャーキャピタリストのランキング)にも載った曽我さんの存在、英国の調査会社「Preqin」と日本ベンチャーキャピタル協会が発表した、「国内VCパフォーマンスベンチマーク第6回調査」でついに国内第1位に輝くなど、知名度と実績を備えて、独特なポジションを確保してるんじゃないかと思います。
投資方針やスタイルが確立していて、「プレイド」や「note」というIPO事例もありますし。
フェムトは、事業会社の方々にも支えられてきましたが、規模が小さい1号ファンドの時から機関投資家の方々の投資の比率が高く、そうした「運用成績(パフォーマンス)」を重視するステークホルダーの方々にも支持もいただけているんじゃないかと思います。

フェムトの課題:「厳選投資」だけでいいの?

磯崎 あんまり褒めるばかりだとヤラセくさいので(苦笑)、「課題」も何かいただけますか?

大久保 フェムトは、出資いただいているLP投資家さんの数も、投資先の数も、規模の大きさの割に非常に少ないですよね。それが、今まで少ない人数でも、なんとか効率的に運営できていた理由でもありますけど。

すでに20社以上に投資はしてきましたけど、まだまだ投資先の数も少ない。
「厳選投資している」と言えば聞こえはいいですが、スタートアップから見ると「フェムトって、何か敷居が高そう」「なんか難しいケチを付けられて、なかなか投資してもらえなさそう」と思われたりしてるんじゃないかという気もします。
実際は、シードでまだ本当に売上が立ち上がるかどうかわからないような時期からも投資をして、いろんな角度から成長の支援をさせていただいてるんですけど。

LPの機関投資家さんなどから見ても、「こいつらまだまだ小粒だな」と物足りなさを感じてしまうことにもなってしまっているかもしれません。
ポジティブに言えば「伸びしろしかない!」ということですけど!(笑)
確かにフェムト内部の者としては自画自賛にもなってしまっているとは思いますが、これは同時に、遅れて後から組織へ参画した者、過去にLP投資家側として他のベンチャーキャピタルを見てきた者として、岡目八目的にも、そう思っています。

磯崎 他に、何かフェムトに対して感じているところはありますか?

新しいことに挑戦する魅力/大企業からのMBO支援

大久保 フェムトの大きな魅力は、「自らが新しいことに次々に挑戦している」というところなんじゃないかと思います。

他のベンチャーキャピタルがなかなかやらない/できないMBO(Management Buy Out=経営陣による大企業等からのスピンオフ)案件を、オリジナルの手法でいくつも手がけているのは良い例です。

日本のスタートアップは、10年前と比べものにならないくらい盛り上がってきていますが、それでもまだまだ、優秀な人材は、伝統的大企業などに行くことも多いし、そうした大企業内の蓄積も巨大です。

そうした大企業が近年、オープンイノベーションで、スタートアップ的なことにも取り組みはじめていますが、やはり、ガチガチの社内ルールなどで、新しい事業がスムースに成長できないケースも山ほど存在します。

そうした事業を、独立したスタートアップとして大企業から切り離し、経営陣にも自分でスタートアップを立ち上げたのと同様の持株比率を持ってもらうことで、大企業グループ内にいたときより、格段の成長を遂げる可能性があるんじゃないかと思っていますし、そうしたことが日本社会の構造変革につながっていくんじゃないかと思います。
 
磯崎 「大企業中心の社会からスタートアップが活躍する社会へ」というのは、全くその通りですよね。

スタートアップと同じ目線になれるインセンティブの仕組み

大久保 他にも、新しいファンドのストラクチャー(LLPがGPの役割を果たす)等を開発して、自らフェムトの1号ファンドで導入し、今や日本では業界標準として、独立系ベンチャーキャピタルなどの多くが採用しているということもあります。
最初の話のストラクチャー(米国のLLCがGP)が、ネットイヤーから十数年後に日本でも実現した、ってことですよね。

日本のベンチャーキャピタルの歴史は米国と同じくらい長いのですが、日本はずっと「サラリーマン」として報酬やボーナスを受け取るというスタイルでした。それが、日本のスタートアップの歴史上初めて、スタートアップにおける「創業者株」や「ストックオプション」などと同様のベンチャーキャピタル側の仕組みが出来上がり、スタートアップとベンチャーキャピタルが、同じベクトルを向く動機付けができるようになった、ということなんじゃないかと思います。

さらに、散々苦労はしましたが、おそらく日本初の「GP主導の継続ファンド」(GP-led continuation fund)の組成にも成功して、期限が到来する「0号ファンド」と「1号ファンド」の株を引き継いで、活動を開始しました。

VCは、「ファンド期限が10年しかないから近視眼的で、長期の目線に立った投資ができない!それが日本にスモールIPOが多い理由だ!」なんて批判をよく浴びますが、この継続ファンドのスキームによって、そうした期限の垣根が取り払われ、より遠く未来を見つめた投資をすることができる枠組みができたんじゃないかと思います。

つまり、フェムトの組織は、自らにもスタートアップマインドが備わっているということなんじゃないかと思っています。

波乱の時代とベンチャーキャピタルの未来

磯崎 今後の、スタートアップやベンチャーキャピタルの置かれた環境については、どう見てますか?

大久保 日本もアメリカも政権が変わって、不安定な時期ではありますよね。
しかし、スタートアップやベンチャーキャピタルは、日本で最も成長率が高い元気な領域の一つで、経済成長のための切り札も、これといって他にないと思いますので、国は掲げているスタートアップ育成や支援という方針を、簡単に下ろすとは考えられないんですよね。
外部環境的にも、引き続きフォローの風が吹くんじゃないかと思います。

今後の目標

磯崎 今後、大久保さん個人として、目指すところはいかがですか?

大久保 前職の時、ほんとうに出資をしたいと思ったシリコンバレーの著名なベンチャーファンドにはLP出資ができないという経験をしたことがあります。
彼らが新しいファンドを組成しようとすると、既存の投資家ですぐに枠が埋まってしまい、新規の投資家が入る余地はほとんどありませんでした。
少なくとも日本においては、フェムトが同じような存在になるといいなと思ってますし、なれるよう尽力したいと考えています。

「フェムトに投資してもらえば成功の確率が格段に上がるから」と、ポテンシャルの高いスタートアップがたくさん集まってきて、投資先のスタートアップにも「フェムトの投資先だから」と安心して優秀な人がたくさんジョインしてくれて、投資先の次回以降のラウンドの投資もスムースに決まる、そして、実際に投資先の実績も上がり、ファンドのパフォーマンスも上がる、次のファンドを組成する時は高いパフォーマンスの実績があるからすぐに資金も集まって・・・というサイクルを回せるベンチャーキャピタルになることを目指したいです。


来ていただきたい人材は?

磯崎 いいですねー。そのためには、今のチームをもっと強化していかなければなりませんが、どんな人に入ってもらいたいと思ってますか?

大久保 知的好奇心が強くてポジティブ(陽キャ)であるとか、コミュニケーション力が高いとか、チームワーカーであるとか、色々あるとは思いますが、私は執着心を持っていることはかなり大事だと思ってます。執念深いと言ってもいいですが(笑)

スタートアップに成長してもらうというのは、5年・10年単位の、非常に長いプロセスです。まさに自分の人生の一部を切り取って捧げるような仕事ですよね。
やりたいこととか、やらなければならないこと、つまりゴールを決めたら、納得するまで執着してやり続ける。やり続けることで知恵が生まれ、無理スジであってもツキにも恵まれたりして、結果として、ゴールに辿り着きやすくなるのではないかなと。

古臭く言えば、正法眼蔵随聞記でいうところの「この心あながちにせつなるもの、とげず云うことなきなり(想いが強ければ、その願いは必ずかなう)」ということなんですが、真理だと思います。
実際にはかなり難しいことではあるんですが、誰も経験していない未知の世界を切り拓く人たちを支えるためには、大切なマインドセットではないでしょうか。

磯崎 スタートアップ昔話から始まって、最後もシブい感じで締めていただきました。
ありがとうございました!


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