週刊isologue(第397号)VCの作りかた(会計・評価編その10)
今週は、IPEVの価値評価ガイドライン(International Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines)の「直近の投資価格」をベースとする評価方法を中心に見ていきます。
直近の投資価格を公正価値の算定に用いるという方法は、最強の方法で、最もスタートアップ向きだと言えますが、一方で、その価格をそのまま利用してはいけない状況も多々考えられるので注意しましょう、ということになります。
(余談ですが、今回からGoogle翻訳を本格的に使って見ましたが、これ、かなりすごい。
Google翻訳がニューラルネットワークを取り入れて、英語-日本語間の翻訳が劇的に改善したというニュースを見て、(本稿はIPEVのガイドラインを翻訳することが目的ではなく、中身を概観することが目的なので)今回、使ってみたのですが、「である調」と「ですます調」が混在したり、専門用語は修正は必要ですが、下訳として大いに機能します。英文を読みこんで日本語の原稿を書くのが3倍くらい楽になった感じ。)
目次とキーワード
Valuation Methods(公正価値の評価手法)
気配値のない金融商品の評価
活発に取引される金融商品の評価
少数株主の持分の評価
為替レート
評価のPDCA
「主観や判断が入る評価」は信頼性が低いのか?
単一の評価方法を用いる場合と複数の評価方法を用いる場合(IFRS第13号およびASCトピック820)
評価方法の継続性
「最近の投資価格」による評価
直近の株価は「生モノ」
イケてるベンチャーは頻繁に増資をする
直近の株価の「旬」はいつまでか?
持株比率に比例しない希薄化(disproportionate dilution)
戦略的に動機付けられている投資家(investor motivated by strategic considerations)
最近の投資の価格を用いることは「原則」ではない
一般的なマイルストーン/ベンチマークと評価
公正価値の変動の典型的な指標
減損の兆候との違い
「市場参加者がどう考えるか」が軸足
ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。
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