週刊isologue(第36号) ベンチャー企業のストックオプション(「人間ドラマ」と「算数」編)
この週末は、福岡で開催されたソフトウエア開発者向けのカンファレンスで、ベンチャー企業のファイナンスの話をさせていただき、やはり今回も熱気あふれるベンチャーの方々にたくさん聴講いただきました。ご出席いただいた方、ありがとうございました。
ソフトウエア会社の方々だけあって、ツイッターでリアルタイムにいろいろ感想なども拝見できたのですが、「知らないことが多かった」「ベンチャーとは何かを理解していなかったことが理解できた」といったご意見が多いことに、またびっくり。
ネットの時代でもあり、特にIT系の会社などでは、そういった情報はベンチャー同士の間やWebなどで交換されているのではないかと漠然と考えていたのですが、やはり、ベンチャー企業のファイナンスについては、情報がありそうで無いのだなあ、と思いました。
1時間程度のセミナーでは、なかなか複雑なベンチャー企業のファイナンスについて語り尽くせませんので、このメルマガでも引き続き、ベンチャー企業について多めに取り上げて行きたいと考えています。
最近では、ストックオプションの書類の「ひな形」的なファイルを知り合いの会社からもらってきて、それに自分の会社の社名や従業員の名前を書き込んだら完成だ!と思ってる方や、実際にそうされた会社も多いかも知れませんが、今回は、「意外に考えるべきことはいろいろありますよ」というあたりを考えてみたいと思います。
・・・ということで、今回は、
「要項」と「契約書」に書くことを、ちゃん分けて考えているか?
「上場まで行使できない」条項
アメリカと日本のストックオプションの感覚の違い
ストックオプションと上場審査
バイアウトを考えたストックオプションか?
合併等の場合(「対価」の選択)
「2年間は行使できない」という条項
相続
「計算式」は、ちゃんとしているか?
ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。
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