週刊isologue(第546号)WeWorkについて考える(その1)

今週はWeWorkについて考えてみたいと思います。

WeWorkは、ご案内の通り、オフィスをシェアする会社です。WeWorkのS-1では「We are a community company」と名乗っています。

8月にS-1を提出して、その後上場する予定でしたが、最終ラウンドの増資をはるかに下回る株価となりそうになって上場を延期しましたし、大株主のソフトバンク等が創業者のAdam Neumann氏をCEOの座から下ろそうとしているといった報道もあります。ソフトバンクのビジョン・ファンドの躍進や今のスタートアップ・ブームに大きく水を差すことにもなるんじゃないかといった観測もあって、動向が注目されています。

そして7月に行われた、持株会社と複数議決権(+複数経済持分)普通株とpartnershipを組み合わせた、多層にわたる非常に複雑なストラクチャーへの変更は実際、何を意味するのでしょうか?

日本でも急速にWeWorkのオフィスが増えていますし、ガンガン利用している知り合いも多数います。同社のS-1をもとに、どんな会社なのかを考えてみたいと思います。

画像1

(出所:wikipedia)

目次とキーワード:

社名と、上場直前のストラクチャーの大幅な変更
資本構成
「We Company Partnership」
Class A、Class B、Class C普通株の議決権と経済的権利
partnership持分1口とClass C普通株がセット
「catch-up base amount」
partnershipの持分保有者への分配
「profits interest」とそれ以外の持分
上場株式とファンド持分間の利益相反は存在するか?

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

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