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フェムトマガジン(第821号) 起業のコーポレート業務(第1章その4)+上場までの資本政策(2025年2月その1)

今週は、連載「起業のコーポレート業務」第1章その4と、上場までの資本政策(2025年2月その1)の二本立て、です。

上場までの資本政策(2025年2月その1)は、以下の2社です。

  • バルコス

  • 技術承継機構

まずは「起業のコーポレート業務:第1章その4」から。

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起業のコーポレート業務

前回は、スタートアップがファイナンスを検討する上で必要な準備フェーズについて解説を開始しました。

重ねてになりますが、ファイナンスの成否を分けるのは準備です。

まだまだ、準備フェーズは続きます。

■準備フェーズ②:タッピング・壁打ち・ピッチ

予算/中期事業計画と資本政策がある程度固まったら、ロングリストとして残ったVCへのアプローチ戦略を練っていくのですが、いきなりコールドコールやコールドメールをするのはおススメしません。問い合わせフォームにはわんさかメールが来るため、どうしても注目度は下がります。

一方で、紹介ベースは圧倒的に話を聞いてもらえる可能性が高いので、既存株主や知り合いにリストを共有するなどして、ツテを探しましょう。

どうしてもコンタクトがない場合は、時間はかかりますが、あらかじめ各種イベントに参加するなどして、VCとのコンタクトを作っておくようにすればよいでしょう。一度対面で名刺交換したかどうかで印象は違ってきます。情報収集にはSNSが有用で、イベントの情報は日々流れております。

本連載ではタッピング(Tapping)を、後述する壁打ちとは分け、「投資家候補とまずは話してみて互いに興味度を探ること」と定義しています。タッピングと壁打ちは同じ面談で行われることもありますが、目的が異なります。

私は、タッピングは会社や事業紹介を中心に説明し、「○月くらいに資金調達を実施する予定なのだが、興味があるか」の確認のみに留め、ロングリストからさらに投資家候補を絞り込むステップと位置づけしていました。面談のための所用時間は30分程度あれば充分です。

タッピング時に際し、VCに必ず聞くべき項目は下記のとおりです。

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧ください。

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