週刊isologue(第367号)VCの作りかた(組合契約編その1)

このシリーズの問題意識を絵にしてみました。

ご案内の通り日本は、お金が無いどころか、100兆円単位でお金がジャブジャブ余っています。その一方で、ベンチャーの方の資金は潤沢というには程遠い。

日本の人材も「アホばっか」ではないどころか、世界の中でも(基本的には)良質な人材が揃っていると思われるのに、なぜどんどんそちらに水が流れないのか(またはちょっとバブるとすぐに資金がジャブジャブになっちゃうのか)というのは一見、すごく不思議ですよね。

徳川家康が辺境の関東を押し付けられた際に、「ここは日本最大規模の領地になりうるポテンシャルがある!」と考えたそうですが、それには、単にこつこつ「農業」をやればよかったわけではなくて、利根川の流れを変えるといった大規模な「土木」的施策を行う必要がありました。

日本のベンチャー界でも「大水源」から水を持ってこられる「土木技師」が今もっと求められていると思います。

ということで以下、本題の組合契約に入っていきます。 

目次とキーワード

世界最大級の資金量がベンチャーに流れない不思議
投資事業有限責任組合契約に関する法律(LPS法)
日本のVCの歴史
LPS法の目的
GPとLP
事業の範囲
株式や社債への投資
「貸金業」はVCはあまりやらない
いわゆる「ハンズオン」
FoF(他のファンドへの出資)
外国法人への出資の制限
「他に誰が投資しているか?」がわかる
登記が必要
名称の制限
GPによる業務執行と特例業務
監査が必要
GPの責任とストラクチャー
民法の準用

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

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