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フェムトマガジン

日本や世界のスタートアップについて、ファイナンスの観点から考えるマガジンです。2020年9月までの名称は「週刊isologue」。
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2018年5月の記事一覧

週刊isologue(第477号)上場前後の資本政策(メルカリ特別編その2)

今回も、上場が承認されたメルカリの資本政策について取り上げます。
今週は、増資の内容に入ります。

目次とキーワード:

株式による資金調達(再掲)
資本政策の履歴
前史
ユナイテッドの増資とCB
半年で5倍超の株価のファイナンス
日本初の「ユニコーン」に
取締役2名による優先株式の引受の意味は?
上場申請前の普通株式への転換が、なぜ「悪弊」か?
実はプレスリリースしていないファイナンスがあった

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週刊isologue(第476号)上場前後の資本政策(メルカリ特別編その1)

今回は、上場が承認されたメルカリの資本政策について取り上げます。

メルカリは設立から5年ちょっとで上場しているので、設立以来の資本政策が概ね全部わかります。このため、爆速でグロースするためのベンチャーファイナンスのための参考に大いになると思います。

優先株やストックオプションの内容等にも興味がありますが、まずは今週は、そうしたファイナンスの大前提となる、メルカリのビジネスモデルを中心に見てい

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週刊isologue(第475号)VCの作り方(新VCファンド契約書その5)

今回も、経済産業省及び日本ベンチャーキャピタル協会から公表された、新しい組合契約例(以下「契約例」)について見ていきたいと思います。

今回は、第10章「組合員の地位の変動」、第11章「解散及び清算」、第12章「雑則」について。
法的な観点というよりは、ビジネスの視点からのお話となります。

また本稿は、この週刊isologueの第372号「VCの作りかた(組合契約編その3)」、第377号「VCの

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週刊isologue(第474号)VCの作り方(新VCファンド契約書その4)

今回も、経済産業省及び日本ベンチャーキャピタル協会から公表された、新しい組合契約例(以下「契約例」)について見ていきたいと思います。

今回は、第8章「組合財産の持分と分配」および第9章「費用及び報酬」について。
法的な観点というよりは、ビジネスの視点からのお話となります。

また本稿は、この週刊isologueの第378号「VCの作りかた(組合契約編その9)」、第379号「VCの作りかた(組合契

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