今回は、いよいよスキーム編に入ります。
前回まで、金銭分配や現物分配、キャリーあり・なし、といった基礎をやってきましたので、そこがきちっとしてれば、スキーム自体は（ある意味）カンタンです。

■具体例
では、具体的なケースを考えてみましょう。
株を移動させる元のファンドを、以下「旧ファンド」、新しいファンドを以下「継続ファンド」とします。

譲渡する株式の想定
以下、旧ファンドから継続ファンドに移動するのは、以下の株式と想定します。

また、下記のとおり、旧ファンドには4人の組合員がいて、このうち、組合員「LP1」については、金銭で分配を受けることを希望していて、継続ファンドには参加しない意向であり、GP・LP2・LP3の3組合員は、継続ファンドに引き続き参加する（旧ファンドからの現物分配を受けて、継続ファンドに現物出資をする）意向とします。

そして、以下のとおり、現物分配・現物出資、金銭出資、株式譲渡等を行います。

1. 新規に継続ファンドに参加する投資家(LP1n）から金銭出資を受け、

2. その資金で旧ファンドが現物分配しない分の株式を継続ファンドが買取り、

3. 継続ファンドに参加する組合員には株式を現物分配し、

4. その組合員が継続ファンドに現物出資をし

5. 旧ファンドは継続ファンドに参加しない組合員LP1に金銭分配を行います

以下、このスキームや、契約書の条項を詳細に見てまいります。
ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧ください。